ワオ・スーパーサイエンスショー[レポート]不思議の国のサイエンスパーティーin岡山

7月18日(祝)実施の「不思議の国のサイエンスパーティーin岡山」。

親子で、お友達と、ご兄弟で、とたくさんの方々にご参加いただき、コンベンションホールは2階席までほぼ満席でのスタートとなりました。

不思議の国のアリス、をモチーフにした実験ショー。主人公のアリス(ブルーの衣装)とアリスの親友ロレッタ(ピンクの衣装)の2人が最初に出てきました。
最初の問題は、この紙に書かれている文字を読むにはどうすれば?というもの。

困っている2人の前に、ドジスン叔父さんが現れ、用紙にある液体をかけると「サイエンスパーティーへようこそ」の文字が!
これは、アルカリ水溶液と反応して赤くなるフェノールフタレイン溶液を使っての実験。
この招待状をきっかけに、アリス達は不思議の国へと入っていきます。

次に、道具屋が出てきて蛍光物質の入った液体で何かを描きました。これも、さきほどと同じく通常では白紙(何も描いていない)状態。

今度は“光”、ブラックライト(紫外線)をあてることで絵や文字が浮かび上がりました。

この実験は、子どもたちにもおこなってもらいました。

配布された実験キットの中から「白い紙」とペン型の「ブラックライト」を取り出し、光を当ててみると『サイエンスパーティーへようこそ』の文字が浮かび上がります。

次に帽子屋が出てきて、スクリーンに大くてカラフルな絵が映し出されました。「この絵は何色で描かれているか分かりますか?」と会場への質問を投げかけます。

色んな答えが飛び交う中、「この絵は“印刷”です」というヒントが。

ヒントの“印刷”から出てきた答えは『4色』。

では、実際に4色でこの絵を再現できるのかどうかを実験してみます。

青・赤・黄・黒、それぞれの単色でプリントされたシートを重ねていくと・・・

緑は「黄+青」、紫は「青+赤」…

といった色の混ざり合いによって、スクリーンに映し出された絵と同じカラフルな絵が完成しました。


こちらも、実際に子どもたち自身の目で確かめてもらいます。

 

実験キットから、4枚のシートを取り出して重ね、光に透かし“カラー”になることを確かめてもらいました。
次に、お花畑が印刷されたカードの上にビー玉を置いて見ると、その部分が拡大され、色の濃淡が細かな「線」や「点」の面積で表わされていることも分かりました。

肉眼では見られないような、小さなものをよりハッキリ見るためには「顕微鏡」が必要になります。

では、その「顕微鏡」がどのような構造でできているのか・・・それを知ってもらうために、レーウェンフックの顕微鏡工作をしました。

 

そして、その顕微鏡を使って、玉ねぎの薄皮の細胞をのぞいてみると、網目状の組織が見えました。

昔の人はこんな風にして、小さなものを見る工夫をしていたんですね。セロリの茎をスライスして見てみると、導管や師管を観察することができるそうです。

次は、+・○・□の記号が書かれた3枚のカードを使ったマジック。

彼女には後ろを向いてもらい、その間に90度回転さたカード(1枚)がどれかをズバリ当ててもらおうというもの。見た目には、どれを回転させたのか全く分かりません。

 

ところが、特殊な眼鏡を掛けて見てみると正解が分かったそうです!

では、タネ明かし。3枚のカードと、眼鏡のレンズは「偏光シート」でできています。偏光シートは一方方向に細かなすき間があり、すき間と同じ向きに振動する光の波だけが通ります。

カードと眼鏡の偏光シートのすき間の向きを同じにすると、その向きの光の波は通れるので「○」の記号が見えます。

次にカードを90度回転させると、通れる波の方向がレンズの偏光シートのすき間の向きと違ってくるので、光が通れなくなり…

黒くなって、記号が見えなくなりました。(右斜め上の図②)

つまり、カード3枚の内、1枚だけが見えなくなることで正解が分かったんですね。実験キットから「偏光シート」を取り出し、舞台上の3枚のカードがどう見えるのかを見てもらいました。

上段は、眼鏡を掛けていない状態。

下段は、眼鏡を掛けているため「○」のカードが黒くなっていることが分かります。

「偏光シート」は身近なものだと、電卓・テレビ・パソコンの液晶モニタに使われているそうです。

最後に、うさぎから大きな球体を手渡され「この棒の上に乗せられたら、元の世界に戻してあげる」と言われます。

アリスとロレッタは何とか乗せようとしますが、何度やっても転げ落ちてきて上手くいきません。 バランスを取るにはどうすれば…?

「そうだ!ヤジロベエやバランストンボの原理を利用すれば…」早速、球体に3本の棒を差し、再び乗せてみます。すると見事にバランスが保たれ、落ちなくなりました。

支点の真下に重心がくることでバランスが取れる、ヤジロベエ原理を使った実験でした。

そしてアリスたちは、無事、元の世界に戻ることができました。

最後はキャスト全員が舞台に並び、「観察して、想像して、そして確かめて、見えないものを見てみよう!」の言葉で、約2時間のサイエンスショーが終了しました。

ロビーでは、「面白かった」「難しかった」などいろいろな声が聞えてきたり、実験キットから道具を取り出して再度実験を始める子どもたちの姿も見られました。
当日ご参加いただいた皆さま、並びにアンケートへのご協力、ありがとうございました。